シリコングリス vs グラファイトシート Socket370編
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h.godai

1.グラファイトシートとは?
2.冷却能力の測定方法について
3.コア研磨
4.テスト結果

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1.グラファイトシートとは?

いきなりグラファイトシートという聞き馴れない素材を表題にしましたが、 そもそもグラファイトとは黒鉛のことで、炭素の同素体です。 つまり、良く言えばダイアモンドの弟分、悪く言えば鉛筆の芯です。

カーボン系の素材として、テニスのラケットや釣竿に使われているようですが、 ここで取り上げるグラファイトシートとは、 より結晶の並びが綺麗なダイアモンドに近いグラファイトをシート状にしたものです。

ダイアモンドがあらゆる物質の中で最も熱伝導率が良い事は知られていますが、 グラファイトシートもダイアモンドの次に高い熱伝導率を誇ります。 銅なんて目じゃありませんし、アルミなんてグラファイトシートから見れば虫ケラのようなものです。

以下がおもな素材の熱伝導率です。

物質名 熱伝導率(W/m・K)
ダイアモンド 2400
グラファイトシート800
427
398
315
アルミニウム 237
80
シリコングリス 0.8〜3
空気 0.024

この表からもわかるように、伝熱素材としては理想的ですが、 グリスのような液状ではないため完全に密着させるのにはかなりの圧力を要します。 また、市販されていないので入手は困難ですが、このたびなんとか入手することに成功しました。

グラファイトシートでの実験結果は、 こちら のHPで詳しく解説されています。きちんと装着すればかなりの効果はあるようです。


PGSグラファイトシート

グラファイトシートの資料は、 こちら


2.冷却能力の測定方法について

冷却の能力とは、CPUをどれだけ冷やす事ができるかと言う事です。 時々ヒートシンクの温度で比較している記事を見ますが、 熱伝導率の悪いヒートシンクの場合、CPUは熱くてもヒートシンクは冷たかったりします。

最近のCPUには、コア内部にサーマルダイオードを搭載しているので、 センサーが対応していれば直接コアの温度を計測することができますが、 あまり精度は期待できません。 そこで、CPUコア裏の部分の温度を計測するようにしました。 (決してコア温度を測定できるマザーを持っていないからではありません。決して…)

コア裏の温度を計るということは、センサーのリード線を外に出さねばなりません。 そこで、PPGAソケットを削って 0.26mm ジュンフロン線を通す事ができる溝を作りました。 これで、CPUが如何に冷やされているか正確に測定することが可能になりました。

リード線の溝を掘った370ソケット
リード線の溝を掘った370ソケット
ソケットの裏から見た写真
ソケットの裏から見た写真
温度センサー付きCPUと溝掘り改造下駄
温度センサー付きCPUと溝掘り改造下駄

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