|
1970年代の終りで私が高校生の頃、空前のバイクブームが始まろうとしていた。
街には暴走族がはびこり、「オートバイ=悪」というイメージが定着しつつある暗い時代でもあった。
私がオートバイに出会ったのは、月光仮面や仮面ライダー、キカイダーなどの正義のヒーローで、 近所に止まっていたマッハ3やCBは、憧れの的だった。 つまり、私にとっては「オートバイ=正義」でありバイクに乗る事は幼い頃からの夢であったのだ。
「16歳になったらバイクに乗ろう」と心に決めていたが、
高校に入学してみると「バイクに乗らない、買わない、免許をとらない」という、
いわゆる3ナイ運動が私が在住していた静岡県全体に施行されていた。 | ‡ |
そんな状況下では、バイクの免許を取る事は大きなリスクを背負う事になる。
しかし、私の我慢は1年しかつづかなかった。先輩がバイクを購入した事をきっかけに、
17歳になって間もなくバイク屋に出向き、MB-5という50ccのバイクを中古で購入してしまった。
|
|
バイクに乗っていると、「危ないし、もういい年なんだからそろそろ辞めたら?」
という言葉をよくかけられる。おそらく、善意に満ちた言葉なのだろうが、
私にとっては無知と矛盾にあふれた言葉にしか聞こえない。
まず、「年だから」というのは完全に間違いである。
バイクは子供のためにある物ではない。
バイクを降りてクルマに乗るという人は多いが、
それは趣味よりも実用性を重んじるようになるからだろう。 バイクとクルマの大きな違いは、市場規模ではないだろうか。 ユーザー数にすれば、2桁ぐらい違うかもしれない。 バイクに乗る事を職業としている人は、宅配ライダーや白バイ隊、 ラーメン屋さんや宅配ピザなどの出前、そして郵便配達員等と職種は限られている。 1980年代のバイクブームの時は猫も杓子もバイクに乗っていたが、 最近は完全に「趣味の乗物」という雰囲気が強い。
| ‡ | --- now printing --- |