2006 Motegi Road Race Championship Round 1
オープンチャレンジクラス 参戦記

2006 CBR1000RR RB
2006年シーズンは、06 CBR1000RR でオープンチャレンジクラスに参戦

2006/2/25 シェイクダウン
2006/2/28 ナラシ終了
2006/3/15 練習走行
2006/3/17 特スポ日
2006/3/18 受付・車検日
2006/3/19 予選・決勝日



★プロローグ

2005年シーズンまでVTR1000SP-1でスーパーツインクラスを戦って来ましたが、丸5年間レースで酷使しきたマシンの消耗は激しく、今シーズ ンは新しいマシンで新しいクラスにチャレンジすることにしました。

ツインエンジンの特性は好きなのですが、国産で戦闘力のあるマシンは発売されておらず、必然的に国産バイクで戦うには4気筒マシンということになってし まいます。その上、代々HONDA車を乗り継いできた私にとって、HONDA以外に乗り換える気も起こりませんでした。

そうなると、選択の余地はCBR1000RRもしくは600RRしかあ りません。600ccは面白そうなのですが、ST600クラスはあまりに激戦区な うえ、マシンを改造する楽しみも無いため、CBR1000RRでオープンクラスに参戦することにしました。 市販車ベースでスーパープロダクションクラスという事も考えましたが、少しでもレベルの高い人たちとレースをしたほうが、自分のスキルアップにつながると 思い、もてローの最高峰であるオープンマイスタークラスと混走のオープンチャレンジクラスに年間エントリーしました。

2006年型のレースベース車を昨年の11月に予約。しかし、バイク屋に入荷したのは2006年の2月17日でした。しかも、2006年モデル用のカウ ルやマフラーはまったく発売されていません。幸いなことに、マフラーはほぼそのまま04モデル用が付くようで、カウルも若干の加工で04モデルが流用でき るようです。

2006 CBR1000RRは2月17日に入荷

そこで、06用のマフラーとカウルが出るまでの間、マフラーは中古のスリップオン、シートカウルは04モデル用、アッパーとアンダーは純正のままで我慢 することにしました。


★ 2006/2/25 シェイクダウン


もてぎの走行枠がとれたので、25日にもてぎでナラシ運転をすることに しました。ところが、仕事の都合がつかず、バイク屋からバイクを引き取ったのが走行 日の朝。そのままもてぎへ向かいました。

幸いにも天気は快晴。陽気も良く、走るは絶好のコンディションです。走行開始の1時間30分前に到着。あまり余裕はないですが、普通に支度すれば充分な時 間 です。ところが、ここで重大なミスに気が付きました。納車時に渡されていたガソリンタンクの鍵を、バイク屋におきっぱでした。どうせレーサーなので鍵は壊 してし まいますから、いますぐ壊すことにしました。

鍵穴にドライバーを突っ込んで、「エイ!」と回せばシリンダーのピンが折れて壊れるのですが、いままで何度かやった作業なのに、今日はやたら固いです。満 身の力を込めて回したら、クルリと一回転以上??回ってしまいました。

2/25にシェイクダウン! ナラシはつまらんです

本来なら、90度ぐらい回ってフタが空くのですが。。。そのとき気がつきました。「逆 に回してた!!!」 哀れ、給油口のロックは完全に壊れてしまい、ドライバーで開くような状態ではなくなりました。 その後、鍵穴をドライ バーとハンマーで叩いて四苦八苦の末、なんとか開ける事はできたのですが、すでに走行30分前! 給油して、着替えて、チケットかっ て。。。あわてて出走しました。

6000rpmキープ、右端走行の30分間は辛いだけでしたが、なんとか普通に走ることができました。走行後にヤフオクで買ったスリップオンのサイレン サーと、モリワキのステップを装着して帰路に就きました。


★ 2006/2/28 ナラシ終了

25日に6000rpm上限で1本走ったので、今日は1本目は7000rpm、2本目は8500rpmをレブリミットにして走行。そのあとオイル交換をし て、3本目はレブリミット10000rpmまであげました。ただし、アクセルは半開です。

28日のもてぎは激寒&コースは泥だらけという最悪のコンディション。しかも、走行枠は満員状態。アクセル半開とはいえ、レブリミットを10000rpm まであげると他の右端走行車両に追突しそうになるので、3本目は「ナ」マークを外してレコードラインに近いラインを走りました。

タイムは14〜16秒ぐらい、ベストで13.6秒。3年前にSP-1で全力で走っていた時のタイムです。クリップにはついてないし、アクセルも全開にして いないでこんなタイムがでるなんて、1000RRは恐ろしく速いですね。まだセッティングを詰める段階ではありませんが、簡単にタイムが出せそうな気がし ました。しかし、現実はそんなに甘くはなかったのですが。。。

★ アンダーカウル作成 

純正カウルでレースに出るには、アンダーカウルのオイル受けが必要にな ります。メーカー純正のカウルはアンダーカウルの下は開放されいるため、ここを塞がなくてはなりません。 しかも、よく見るとエキパイの一部はアンダーカウルの最下部よりもはみ出しています。MFJのレギュレーションでも、アンダーカウルのオイル受け部は深さ 5cm、5リットルの容量を確保する必要があります。仕方が無いので、FRPでオイル受けを自作することにしました。

 FRPでの造形は、カウルの修理ぐらいしかやったことがありません。まあ、出来栄えを気にしなければなんとかなるだろうと、木枠と粘土で型を 作ってFRP製のオイル受けを自作しました。

かなりデコボコですが、オイル受けとしての機能は果たしてくれそうです。ついでに、車載カメラの取り付け台もFRPで作成しました。


FRPで自作したアンダートレイ

アンダーカウルに装着したところ


★ 2006/3/15 練習走行

いよいよ本格的な練習走行の開始です。今日はプロダクションクラスの走行枠が4本あり、朝の1本を除く3本を走ることにしました。天気は快晴。気温も暖か く、バイクで走るには絶好のコンディションです。ナラシのため抜いていた前後のイニシャルとダンパーセッティングを標準値に戻して、走行を開始しました。

1本目 ベストラップ 2分9秒346

レース前のためか、平日なのにフルグリッドです。なかなかクリアは取れませんが、極端に遅いマシンもいないため、混んでいる割には走りやすかったです。

ブレーキングポイントをSP-1の時から20mぐらい後退させ、序々に奥に移動していきます。ところが、ブレーキをリリースしてからアクセルを開けるまで の間がしっくりいきません。SP-1ではブレンボのレーシングキャリパーとラジアルマスターを使っていたため、どうしてもリリースのタッチは劣ります。し かも、アクセルON時のドンツキがけっこうあり、慎重にアクセルを開けないとバランスを崩してしまいます。

まあ、このあたりは夏にGSX-R1000に乗った時と同じなので、それほど気にしていませんでした。タイムは、10秒前後がコンスタントに出で、ベスト は9秒3。まあ、ナラシ終了後の走行としてはまずまずかなぁ〜。。と思いつつ走行を終えました。

2本目 ベストラップ2分8秒662

2本目は、ブレーキングポイントを少し詰めつつ、コーナリング速度と立ち上がりのアクセル開度を上げていきました。すると、9秒台前半は簡単に出ますが、 そこからタイムが縮まりません。ブレーキを遅らせると、曲がりきれずにオーバーランしそうになります。しかし、ブレーキが速すぎると失速してしまい、タイ ムロス。これを繰り返しつつ、ベストタイムは8秒662でした。 2回目の走行で8秒台ですから、それほど悪くはないのですが、なんかシックリいかない感じがしました。

3本目 ベストラップ2分8秒851

今度は、ブレーキキングポイントを気持ち早めにして余裕を持たせ、コーナリング速度と立ち上がりのラインに気をつけて走りました。ところが、タイムはまっ たく変わりません。しかも、立ち上がりのラインは思ったラインを通れず、マシンの向きがなかなか変わってくれません。コーナリング速度を落としても、思っ たように向きが変わらないのです。結局タイムを更新できないまま走行終了しました。

なにかがまちがってる!?

夏にGSX-R1000に乗ったとき、かなりマージンを取った状態でも7秒台は簡単に出ました。ところが、このマシンはけっこう頑張っているにもかかわら ず、8秒台後半がやっとです。直線のスピードはおそらく1000RRの方が上です。ブレーキ時の安定性も、パワーバンドも、ほとんどの項目で夏に乗った R1000を凌駕しているように思えます。
ところが、タイムがでないのです。 これは、私の乗り方がなにか間違っているのでしょうか? R1000には通用するけど、1000RRには通用しない、 何かがあるのかも知れません。

それでも、「きっと本番になればポンとタイムがあがるだろう」という楽観的な憶測もありましたので、このときはそれほど気にせずにいました。

★ 2006/3/17 特別スポーツ走行日


いよいよ今日からレースウイークの始まりです。金曜日の本日にスポーツ 走行が2本、明日は受付と車検のみ、そして明後日に予選と決勝があります。土曜日は ホテルを予約してありますが、今日はいったん家に帰ります。

ピットは、21番で昨年までスーパーツインクラスを一緒に戦っていた白川選手と同じピットです。私とhiraさん、白川選手のほかは、「サー食」のチーム の皆さんでした。

天気は生憎の雨模様。午前中の走行はキャンセルして、午後に天気が回復することを祈ります。いまの段階でレインで走っても練習にならないので、ウエットコ ンディションだったら走行しないつもりでした。幸いなことに、午後になると雨は上がり、青空が見えてきました。路面は若干ぬれていますが、ドライタイヤで 問題の無いレベルまで乾きました。

#21ピットの様子。中央が白川選手。
左でなにやら料理をするおぢさんが!?


特別スポーツ走行 1本目 ベストラップ 2分8秒566

レコードライン上はドライ、5コーナー、V字手前、2ndアンダーブリッジ下がややぬれている程度で走行開始。レース参戦者のみの特別スポーツ走行は、と ても走りやすくて練習になります。15日にタイムが伸びなかったことを踏まえて、ブレーキングポイントやコーナーの脱出速度に気をつけながら周回を重ねて いきます。12ラップ目に、いままでのベストとなる8秒566を記録。路面状況が完全ではない事を考えれば悪いタイムではないのですが、どうもシックリき ませんでした。

Fディスクが曲がってる!?

走行後、マシンの各部をチェックします。タイヤの減りぐらいは良好、F サスのストロークも残り1.5cmぐらいのところでとまっています。フロントブレー キの引き摺りも許容範囲。。。あれ? Fホイールを手で回すと、引っかかる部分とスーっと回る部分が。。。 2006のレースベース車は、ガチャガチヤと 音がするフルフローティング構造のディスクがついています。厚みはノーマルとおなじ4.5mm。しかし、このときすでに「ガチャガチャ」とは言わなくなっ ていました。

注意深くディスクを観察すると、ほんのわずかですが左右ともディスク全体が傘型に歪んでいます。たった2時間のスポーツ走行で、4.5mmのフロントディ スクは終わってしまったようです。SP-1に乗っていたころノーマルディスクを何枚か曲げましたが、2時間で終わるというほどではありませんでした。SP -1のノーマルはサンスター製(320Φ 4.5mm)、1000RRはユタカ技研製(320Φ 4.5mm)。耐久性の違いがあるのでしょうか。

幸いなことに、ディスクのサイズもオフセットもSP-1と同じです。つまり、SP-1用のディスクがポン付けできます。そこで、ストックしていた新品の Braking製ディスクローター(STX-41 5mm厚)を装着することにしました。
曲がってしまったFDISC
2時間で曲がってしまった純正Fディスク


★ 2006/3/18 受付・車検日

オープンクラスの受付は14時からのため、睡眠を充分にとってゆっくりと家を出ました。もてぎに着いたのは11:00ごろ。ちょうど、JSBクラスの予選 が始まったところでした。

受付までには時間があるので、オイル交換を行いました。前回交換してから2時間の走行ですが、オイルは驚くほど汚れていてヘドロのようでした。そこで、オ イルフィルターも交換せねばと思ったのですが、持ち合わせがなくて古いフィルターを洗浄して装着。明日の予選前に間に合えば新品に交換する予定です。

受付でダメ出しを食らう

今シーズンは年間エントリーのため、受付の書類も若干違います。なんなくパスすると思いきや、ピットクルーのライセンスが申請中で届いていなかったためそ の旨を報告したのですが、「今日はMFJが休みなので確認が取れません。ライセンスを持っているクルーに変更してください。」と、却下されてしまいまし た。以前も何度か申請中だったことあるのですが、そのときはOKでした。最近厳しくなったのでしょうか。。。

仕方が無いので、ピットクルーライセンスを持っている人を探しているとTOMさんを発見。快く承諾してくれましたが、ライセンスは別のクルーが持っている との事。受付時間があと5分と迫っていたため、すぐそばにいたランディーさんに頼んだところ、すぐに貸していただけました。おかげさまで、土曜日に受付と 車検を受けることができました。TOMさん、ランディーさん、ありがとうございました。m(_ _)m

車検は楽チンでした

JSBの決勝を見て、車検に向かいます。今日はお手伝いがいないので、一人で装備着たまま車検の予定でしたが、ガレージの古いメンバーだったこばぴーさん と、国際ライダーのゆきぼーさんが、私とhiraさんの車検を手伝ってくださいました。それというのも、午前中にゆきぼーさんのマシンが壊れた際、 hiraさん他ガレージのメンバーが修理を手伝った事がきっかけです。私は修理騒動を知らず、なーんにも手伝っていないので完全にタナボタというか、 hiraさんのオマケというか、非常にラッキーでした。(^^;  自作のアンダートレイも難なくパスし、車検はすぐに終わりました。 ありがとうございました。m(_ _)m

自作のオイル受けも車検をパス!

天気が。。。

夕方になると、天気が怪しくなってきました。天気予報をみると、明日の午前中は雨。午後から晴れるという予想です。予選は午前中のため、現時点では十中八 九レインです。しかし、今回はスペアホイールがないので、タイヤを組み替えなければなりません。そのうえ、メッツラーはサービスがきていないので、他社の ブースで交換してもらわなければなりません。

天候が激変した場合、タイヤサービスは混雑が予想されるので、他社タイヤは後回しにされてしまいます。幸いなことに、レインタイヤはBSなので、とりあえ ずメッツラーのドライタイヤをつけておき、レインが確定した時点でタイヤサービスに駆け込んでBS製のレインタイヤを装着してもらうことにしました。これ なら、他社製といって後回しにされずに済みます。 (ちなみに、BSのタイヤサービスの方は、他社製と言えどもレースに間に合うようになんとすると言ってくれました)

予選までに雨が上がることを祈りつつ、ドライタイヤを装着してブレーキディスクの交換も行いました。ホテルの夕食は取っていなかったので、ランディさんや はんちょさんたちといつもの「蘭」へ。席は空いていましたが、売り切れ続出でかなり待たされました。それでもコストパフォーマンス抜群の夕食をとり、ホテ ルに戻りました。


★ 2006/3/19 予選・決勝日


6時にメカニックの八幡さんをゲートに迎えにいき、ピットに入ります。受付と車検は済ませているので、10:45からの予選まで時間はあります。八幡さん にオイルフィルターを持ってきてもらったので、フィルターを交換。マシンの整備はこれで終了ですが、問題は天気です。

予報では雨は朝にはあがり、午前中は曇りで午後から晴れるはずなのですが、もてぎは8時を過ぎてもシトシトと雨が降っています。降雨情報で調べると、雨が 降っているのは茂木町付近だけのようで、空は明るいのですが。。。

他のクラスの予選が始まりましたが、まだコースはウエット状態。ST600クラスの予選もほとんどの人がレインタイヤだったようです。しかし、雨はほぼ上 がってコースも乾き始めています。風もありすぐにコースは乾きそうなので、ドライタイヤのままで行くことにしました。

予選はドライでクラス6番手! タイムは2分8秒189

路面はレコードライン上がほぼ乾いていて、所々にウエットパッチがある 状態です。レインタイヤで走るには乾きすぎていますが、新品タイヤだと非常に怖い状態です。最初の2周はかなりペースを落として慎重に走りました。

幸いなことに、タイヤのグリップ力を必要とするところはすべて乾いています。S字の進入、V字の手前、2ndアンダーブリッジなどは濡れていますし、ライ ンを外すと至る所で濡れているので、すこしでもミスをすると即転倒につながりそうです。それでも、走るにつれて路面もだんだん乾いていき、7ラップ目から は8秒台をキープ。安定して8秒台で走ることができました。

終わってみると、タイムは1000RRでのベストを更新して8秒189でクラス6位。路面状況を考えるとタイムも悪くないですし、6位というのは入賞圏内 ですから、俄然やる気がでてきました。これなら、路面が完全ならSP-1でのベストである5秒を切るのも難しくはないかなと。これが甘い考えだったと、後 で思い知らされるのですが。。。

レコードラインを外すと路面は濡れています


オープンチャレンジクラス公式予選結果 (公式リザルトはこ ちら)
Pos No. Name Time Lap Type 年 式
Team
1 46 杉 山 秀男 2'01.066 7/8 CBR1000RR 2004

2 51 黒崎 芳広 2'03.346 8/8 CBR1000RR 2006
B’WISE  R.T&Cubic
3 9 千葉 徹也 2'04.969 8/8 CBR954RR 2003
motoAPEX&NeoR
4 99 長 島 均 2'05.408 4/8 GSX-R1000 2005
FreeWay99 +RS伊藤
5 32 本 道 雅樹 2'07.484 10/10 CBR1000RR 2004
EG  Racing
6 11 池 田 公平 2'08.189 8/9 CBR1000RR 2006
ガ レージFCB
7 8 東 山 順司 2'08.534 4/4 CBR1000RR 2004
Team 泉水3丁目works.
8 54 倉 山 寿生 2'08.535 9/9 CBR954RR 2003
HM 狭山ホンダ学園&DREAM
9 5 Anthony  Faulkner 2'08.845 6/8 GSX-R 2004
BLOB  RACING
10 45 平 松 邦仁 2'08.893 6/7 CBR1000RR 2004
ガ レージFCB
11 6 根 本 秀明 2'09.337 8/10 GSX-R1000 2005
カ スタムレボリューション
12 18 広 原 祐貴 2'09.628 6/8 CBR1000RR 2004
 
13 177 宇 田川 顕史 2'10.517 9/9 CBR1000RR 2006
☆ ニッシンハイターズ☆
14 41 中 根 裕 2'12.384 2/4 YZF-R1 2003
WITHME& 東野家 中村Eg
15 63 納 見 孝 2'12.731 3/9 CBR1000RR 2004
ア ウルスポーツ☆彩球軍団☆
16 7 竹 之内 和乃 2'18.883 4/4 CBR954RR 2003
TEAM  JUMBO+たけパン

2 川 田 正浩 出 走せず
ZX-10R 2004
ブ ルドッカータゴス
  17 稲 葉 啓介 出 走せず   CBR954RR 2002
TEAM  JUMBO&徳川組

22 三 輪 信雄 出 走せず
CBR1000RR 2005
SPEED  KING


天気は快晴

午後になるとすっかり天気は回復し、青空が広がっています。しかし、風が非常に強く、他クラスの決勝レースでもコースアウトするマシンが続出。場内放送を 見ていると、3コーナーでオーバーランしている人が多いです。予選のときも、3コーナーは路面状態が悪く、グリップが悪そうでした。ここは要注意です。

スタ前チェックも難なくパスし、決勝レースの時間を待ちます。マシンのセッティングは、いままでずっと標準設定のまま走っていましたが、中高速コーナーは 問題ないのですが、低速域での旋回性が悪く、思ったラインで立ち上がれません。もっと前にセッティングを試すべきでしたが、まずは標準のセッティングを体 に覚えこませてから、序々にセッティングを詰めていこうと考えていました。結局のところ練習時間が無くてセッティングを試せなかったのですが、決勝レース を前に少しセッティングを変えることにしました。



出走前の1000RR カウルはノーマルです
セッティングは大き く変更してから戻していくのがセオリーですが、決勝レースのぶっつけ本番なのでギャンブルはできません。フロントのイニシャルをほんの 少し抜いて、リアのイニシャルを1回転増やしました。これでほんのわずかに前下がりになり、キャスターが立って前輪加重が増えるはずです。フロントのイニ シャルは手で回せるので、もしダメだったらレース中に戻そうと思いました。

サティングラップ走行できず!

いよいよ決勝レースの時間が近づいてきました。装備もOK、暖気のためエンジン始動しようとしたとき、場内放送の録画用にスタンバイしていたノートPCが フリーズ! ビデオ録画するとたまーにフリーズするのですが、なにも今しなくても。。。。 PCを再起動して、録画セット。。。 その後急いでピットから 出るものの、無情にもコースはクローズ。「はい、マシン押してグリッドに行ってください」とオフィシャルの方に誘導されました。

耐久レースじゃないんでサイティングラップを走らなくても問題ないのですが、コースの状況とまマシンの状態を最終確認するのに重要なラップです。ここで 焦ってもしょうがないので、グリッドに着いたら気持ちを落ち着かせるよう心がけました。


スタート練習忘れてた!

選手紹介が終わると、ウオームアップラップが始まります。ここで重大なことに気がつきました。1000RRで走りだしてから、いちどもスタート練習してい ませんでした。4気筒の1000ccでクラッチスタートしたことも一度もありません。やばいです。クラッチミートがまったく想像できません。ウオームアッ プラップのスタートが唯一の練習です。

どきどきしながら、5000rpmぐらいでクラッチミート。すろと、フロントがピョコンと跳ねて見事に失敗。「ああ〜、どうすればいいのかわからん」 こ の時点でスタートで出遅れる事は確定です。

スターティンググリッドにて 八幡メカと私


スタート大失敗

ウオームアップラップが終わり、いよいよスタートです。赤ランプが点灯!すぐに消灯!「はやっ!」と思いつつ、慎重にクラッチをつなぎます。しかし、今度 は回転が下がりすぎてまったく加速しません。ここで出遅れること1秒ぐらい。しかし、これくらいの失敗はいつもの事です。そのままアクセル全開に。すると 8000rpmあたりから、「なんじゃこりゃー!?」というほどの強烈な加速! 思わずアクセルを戻してしまいました。

考えてみると1速で全開にしたのも初めて。SP-1とは次元の違う加速です。カタログスペックで、車重が-20Kg、パワーが+36psですから、異次元 の加速なのはあたりまえですね。(T_T)

スタートはこれ以上無いというぐらいの大失敗で、ビデオで確認すると、2コーナーに差し掛かった時点で後ろから3番目! マイスタークラスとの混走なの で、グリッドには28台いたわけです。私は14番グリッドからスタートだったので、一気に12台に抜かれたことになります。 もて耐のスタートでエンストして26台に抜かれたことはありましたが。。。 こんなことならいっそのこと最後尾からスタートしたほうが気が楽でした。 (涙)

1コーナー進入時にはほぼビリ!


渋滞の中を追い上げる

それでもスタート失敗は慣れているので、気を取り直して順位の挽回を図ります。3コーナーの進入は居場所が無いぐらいの大渋滞。誰かがグラベルで止まって いましたが、幸いコース上はクリアだったので、3-4コーナーを割りと良いラインで抜けられました。おそらく、2台ぐらいはパスできたと思います。

5コーナーも大渋滞。3台ぐらいが並んで走っているので、割り込む余地もありません。いつもならこの先の130Rでスピードを乗せて、S字の進入でパスで きるのですが、どうも130Rでのスピードのノリが今ひとつ。このとき、同じチームのhiraさんの後ろにつきました。彼は私より4台後ろのグリッドでし たが、それでもこんな所に居るということは、スタートに失敗したようです。

スピードに乗り切れず、S字で前のマシンに追いつくのがやっと。それでも立ち上がりでスピードを乗せて、V字の進入でhiraさんをパス。ヘアピンで前の バイクに追いつき、1000RRのパワーを生かしてストレートでパス。。。したかったのですが、なぜかほとんど差を詰められません。やはり、立ち上がりの ラインが悪くアクセルを開けるタイミングが遅いようです。こうなればブレーキ勝負。200m看板過ぎてからイン側にマシンを振ってフルブレーキ。リアは跳 ねるわフロントもロック気味で振られましたが、なぜか不安感の無いのが1000RRの安定性でしょうか。そのまま90度コーナーに飛び込んで追いつけな かった1台をパス。

まだまだ前には多くのマシンが隊列を組んで走っています。ストレートでGSX-R1000に乗る#5 Anthony選手をパス。やはり、1000RRは速いです。しかし、1コーナーの進入で失速。なぜがブレーキが利きすぎて#5 Anthony選手に抜き返されます。3コーナーまでの直線ではなぜか追いつけず、160mぐらいでブレーキをかけたのになかなか止まれません。フロント をホップさせつつ、なんとか3コーナーに飛び込みました。3-4コーナーには#5 Anthony選手の他に2台のマシンがいましたが、なぜかスピードが乗っていません。前を行く#5 Anthony選手は3-4コーナーをイン側のラインを通り、その2台をゴボウ抜き。私もオーバースピード気味に入ったので、そのまま2台パスできまし た。

タイミングを狂わしたのは強風!

そのまま#5 Anthony選手を追いかけつつ、130Rに入ったところで横からすごい風が。。。マシンが振られます。ここで、これまでの「なぜか」が強風のためだっ たと わかりました。風が強いのは走る前から知っていましたが、ここまで走りに影響するとは思いませんでした。横風がすごいので、ストレートでも気が抜けませ ん。メインストレートはスピードが乗らず、1コーナーは150m看板でブレーキしたのでは止まりすぎてしまいます。3コーナーは早めに、5コーナーは遅め に、130R〜V字は横風に注意しながら。。。と、気の抜けない走行となりました。

前を行く#5 Anthony選手は、S字で一台、V字で一台と、快調にマシンをパスしていきます。Anthonyさんはもてぎはそれほど走り慣れていないと思うので、 実力は私よりかなり上の方だとおもいます。ブレーキや追い越しのタイミングなど、とても上手いです。私も彼になんとかくらいついて、V字、ヘアピンとパス していきます。

#5 Anthony選手、#177 宇田川選手とバトル


凄い強風でブレーキのタイミングが...
3ラップ目に入ると、前を行く#5 Anthony選手が私と同じ06の1000RRに乗る#177 宇田川選手に追いつきます。その前は少しあいていて、なんとか#177 宇田川選手をパスしたいのですが、こちらもストレートが速くて楽には抜かせてくれません。しかし、P-LAPでタイムを見ると、3ラップ目は10秒台!  いくら風が強いとはいえ、遅すぎです。4ラップ目も10秒台。なかなか前の#177 宇田川選手を抜くことができません。#5 Anthony選手は90度コーナーで#177 宇田川選手をパスしていき、少し離されてしまいました。5ラップ目の5コーナーで、ようやく#177 宇田川選手をパス。前を走る#5 Anthony選手を追いかけます。
前を走るのは#5 Anthony選手、
その前は#177 宇田川選手


タイムが伸びない

6ラップ目からはほぼ単独走行になったので、ペースアップを図ります。ちょうど、前には#5 Anthony選手が見えているので、彼との距離を詰めることを目標に、ブレーキングポイントと立ち上がりのラインに気を配ります。6LAP目は8秒フ ラット。やっと予選のタイムを超えましたが、まだまだSP-1のタイムには程遠いです。7ラップ目にベストラップとなる7秒410を記録。このまま1秒ず つ詰めていければと思うのですが、強風のためブレーキングが難しく、相変わらずクリップでマシンの向きが変わってくれないので立ち上がりが遅いです。#5 Anthony選手との距離も少し詰まったのですが、抜くには至りません。

周回遅れに!?

7ラップ目のV字コーナーを立ち上がったところで、後ろからすごい勢い のR1000に抜かれました。抜かれざまにマシンを見ると、赤の29番。もてロー最 速の#29 高橋誠選手ではないですか。 彼は練習で57秒台を出してしまうほどのツワモノですが、いくら私が遅いとはいえ7ラップ目に周回遅れにされるとは。。。  ざっと計算しても55秒ぐらいで走っている計算になります。今年からニューマシンに乗り換えて絶好調のようですから、56秒のコースレコードを更新してく る可能性も充分あります。少しでも彼の走りを見ようと思いましたが、ヘアピンからの立ち上がりが抜群に速く、前を走っていた#5 Anthony選手も易々とパスして90度コーナーに消えていきました。

「ああ、これで9LAPで終わりか。10周走りたかったなぁ。。。」 なんて思いながら、サインボードを確認すると残り周回数は「L3」と出ています。本 来ならあと3周。しかし、周回遅れだからあと2周です。前を走る#5 Anthony選手をパスするのは、ちょっと大変そうです。それ以外に、前も後ろもかなり開いていましたから、無理して#5 Anthony選手をパスしても、順位が1位繰り上がるだけです。周回遅れになったショックもあり、強風で勝負に出るのもリスクが高いので順位をキープす るとにしました。


#29 高橋誠選手にパスされるシーン

7LAP(2分7秒410)のオンボード映像を公開
高 画質版 MPEG (9MB)
低 画質 WMV (2.8MB)

もの凄い強風

モチベーションが下がったせいか、8LAP目は7秒8とペースダウン。少しペースを落として分かった事は、風がもの凄いということです。必死で走っている ときはあまり気にならないのですが、余裕ができてくると風の影響が大きく感じられます。後ろはまだ開いているので、このままチェッカーと思いさらにペース を落として9LAP目は9秒5。メインストレートを立ち上がって、コントロールラインを通過しましたが、なぜかチェッカーフラッグが振られていません。 「あれ? もしかして周回遅れじゃない??? まことさん、転んだのかな?」 と、このとき初めて思いました。そのまま惰性で10LAP目を走ってチェッ カー。後ろを走る#177 宇田川選手は3.5秒差まで追いついていました。

総合19位/28台、クラス10位/16台でレース終了

チェッカーを受けたあと、後ろを走っていた#177 宇田川選手が私に手を振ってくれました。彼は、私とおなじ2006年モデルのCBR1000RRで、練習走行のときも同じピットだったりしました。カウル はぎりぎり間に合ったようですが、私と同じくマシンに慣れる時間は無かったようです。SP-1でスーパーツインクラスを走っていたときも、スーパープロダ クションを走る宇田川選手とは何度かバトルしたことがあります。もちろん、今よりもずっと速いペースでです。私と同じように、思うようにタイムが出せない で悔しい思いをしていたのではいでしょうか。


オープンチャレンジクラス 決勝結果 (公式リザルトはこ ちら)
Pos No. Name Lap Total Delay Best Lap Type 年 式ネンシキ Team
1 46 杉山 秀 男 10 20'42.470 23.056 2'03.084 5/10 CBR1000RR 04

2 51 黒崎 芳 広 10 21'06.429 47.015 2'04.808 4/10 CBR1000RR 06 B’WISE  R.T& Cubic
3 9 千葉 徹 也 10 21'06.612 47.198 2'05.302 4/10 CBR954RR 03
motoAPEX&NeoR
4 99 長島 均 10 21'10.282 50.868 2'05.093 4/10 GSX-R1000 05 FreeWay99 +RS伊藤
5 32 本道 雅 樹 10 21'24.382 1'04.968 2'06.271 6/10 CBR1000RR 04
EG  Racing
6 7 竹之内  和乃 10 21'24.554 1'05.140 2'05.295 9/10 CBR954RR 03 TEAM  JUMBO+たけパン
7 6 根本 秀 明 10 21'25.472 1'06.058 2'06.953 9/10 GSX-R1000 05
カスタム レボリューション
8 63 納見 孝 10 21'30.919 1'11.505 2'06.720 2/10 CBR1000RR 04 アウルス ポーツ☆彩球軍団☆
9 5 Anthony  Faulkner 10 21'40.616 1'21.202 2'07.236 8/10 GSX-R 04
BLOB  RACING
10 11 池田 公 平 10 21'46.922 1'27.508 2'07.410 7/10 CBR1000RR 06 ガレージ FCB
11 177 宇田川  顕史 10 21'50.506 1'31.092 2'09.009 7/10 CBR1000RR 06
☆ニッシ ンハイターズ☆
12 18 広原 祐 貴 10 21'52.937 1'33.523 2'08.325 9/10 CBR1000RR 04  
13 8 東山 順 司 10 21'58.906 1'39.492 2'09.194 9/10 CBR1000RR 04
Team 泉水3丁目works.
14 45 平松 邦 仁 10 22'00.505 1'41.091 2'09.488 9/10 CBR1000RR 04 ガレージ FCB
15 54 倉山 寿 生 10 22'04.809 1'45.395 2'10.208 10/10 CBR954RR 03
HM狭山 ホンダ学園&DREAM
16 41 中根 裕 10 22'28.266 2'08.852 2'13.438 9/10 YZF-R1 03 WITHME& 東野家 中村Eg


レースを終えて

今回のレースを終えて最初に感じたのは、「オープンクラスは甘くない」 ということです。今までが甘かったとは思いませんが、自分のレベルに合ったクラス でした。今年から、今までよりも上のクラスにチャレンジしているわけですから、納得のいく結果を出すのは相当大変な事だと痛感しました。

タイムが出なかった理由は沢山あります。一番は人間がマシンに慣れていないこと。そして、セットアップがまったくできていない、ファイナルが合っていな い、ブレーキのフィーリングが違いすぎる。。。でも全部言い訳に過ぎません。レースまでにできたことは沢山あったはずです。昨年までは、長い時間をかけて セットアップがほぼ完成しているSP-1で戦ってきましたが、また一からやりなおしということです。予選でたまたま良い順位だったので、決勝もいけるか な? と思ったのが甘かったようです。

ネガな事ばかり考えても仕方ありません。良かった事も沢山あります。もう、ストレートでぶち抜かれる事はありませんし、これからセットアップを進めて、タ イムを詰めていく楽しみもあります。タイムは悪いですが、「ヒヤっ」とするような危ない場面もありませんでした。まだまだマージンがあるということです。 ここで何かの間違いで入賞なんてしていたら、きっと慢心してマシンのセットアップにも身が入らなかったことでしょう。第2戦までにどこまで行けるか、これ からが本当の勝負です。

今後の課題

第2戦は5月20日なので、あまり時間がありません。まず、人間の順応とマシンのセットアップを詰めなければなりません。カウルなどのパーツも順次入荷し てくるとおもうので、やることは沢山ありそうです。5コーナー、V字、ヘアピンでマシンの向きが変わってくれないので、これをまずなんとかしたいです。フ ロントを突き出してみるか、リアの車高を上げてみるか、いろいろと試して見たいです。そして、とにかく少しでも多く練習をすることですね。

さいごに

いつもいつも、メカニックの八幡さんにはお世話になっております。そして、同じチームで戦っているhiraさんにも、いろいろ手伝っていただきました。車 検を手伝ってくださったこばぴーさんとゆきぼーさん、同じピットだった白川選手とサー食の皆さん、ライセンスをお願いしたランディーさんとTOMさん、他 手伝って下さった方々、ほんとうにありがとうございました。


CBR1000RR 第1戦 マシンスペック
ベースマシン
2006年型 CBR1000RR レースベース車
アッパー・アンダーカウル
ノーマル+自作オ イル受け
ステップ
モリワキ製
マフラー
ストライカー スリップオン
シートカウル
KDC製 04用
Fブレーキディスク
BRAKING  STX-41
Fブレーキパッド
ZCOO Type-C
Fサス イニシャル
標準 - 0.5回転
Fサス COMP
標準
Fサス TEN
標準
Rサス イニシャル
標準 + 1回転
Rサス COMP HI
標準
Rサス COMP LOW
標準
Rサス TEN
標準
タイヤ
メッツラーレーステック F:K2 R:K3
空気圧
F: 1.95 R:1.90
オイル
NUTEC NC50
ファイナル
F:15T R:40T


戻る